所感・解説 [メモ部分は緑字表記。画像は最下]
打起しから肩が上がってしまうのは私の悪癖の一つです。
一度上がった肩は残心までそのままであり、鏡を見て肩関節を緩めながら遠ざけると、数センチはゆうに下がるのです。そのがっかり感と言ったらない。
(しかし、先回記事の射影ではそう上がっているようには見えなかったので、肩に関しては比較的良い状態だったのかも。ただ、あれでも本来の肩の高さはもう少し低い位置なはず)
以前の記事で、斜面打起しは正面打起しに比べて、肩が上がる癖を治しにくいのではないかという話をしました。打起しで弓を押し開きながら上げていくので、肩が共連れで上がってしまいやすいのでは、という理屈でした。
そして斜面打起しには、もう一つ、正面と比べて起きやすい悪癖があると思っています。それは、肩線の回転です。取り懸け・手の内の後、打起しの前に弓手を左へ押し開きますが、その際に肩線が左に回転しやすいのです(こうならないようにしようと意識するあまり、逆に右回転するケースもある)。ここで回転してしまうと、打起し以降で良からぬことになるのは明白です。私もこれに苦しめられたことは幾度となくあります。大学時代は特に顕著で、左回転で弓手が死ぬのが最悪だから右回転やむなしくらいの勢いで引いていました。それでも左回転するんですが。
高校は正面だったので、これらの悪い癖が出る度に「正面だったらよかったのに」と思ったものです。
そして大学を卒業して社会人弓道家となり、すでに何年も経っていますが、未だに斜面打起しのまま引いています。先生についていたわけでもなく、ずっと野良で引いてきたので、変えようと思えば変えることはいくらでもできました。にもかかわらず、です。
ではなぜ斜面打起しを続けているのか?
それはよく分かりません。上記で述べた癖が今はそれほど出ていない(と思っている)のはあると思いますが、一方で斜面打起しの良さというのが現段階で明確に見えているわけではありません。
強いて言えば、粋(いき)か。
希少さがそう感じさせるのか、出身大学の流派とか地元というアイデンティティからそう感じるのか。
いやいやそんなの考えるだけ野暮ってもの。自分がいいって言うんだからいいじゃないか。
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この日の弓道練習メモ [メモの活字化 (画像は最下)]
160724(右ページ)
的前でも、
矢も弓もなく徒手のイメージで、
ただ肩が上がらないように、会で肩がおさまるように。
特に弓手肩パワー不足のこと多し。