所感・解説 [メモの引用は緑字表記]
2021年後半。
このあたりから、重心とか姿勢、歩き方に関するメモの記述が増えてきます(以下緑字)。
『重心(上体)が前にいくことで引く方向が前側になる
⇒引分けで会を腹に載せる。頭も迎えに行かない』
『このレイアウトを離れまでキープ』
そして、今回のメモの記述はさらに、
『この重心の置き方は日常生活の立ち方・歩き方でも訓練できる』
と続きます。
そうなんです。
弓道においては、「良い姿勢」が大前提であり、そもそも「良い姿勢」でなければ、教本に書かれている様々な内容と、弓を引く以前の段階ですでに齟齬が発生していることになります。
にもかかわらず、私は日常から酷い姿勢でありながら弓を引いていましたし、もっと上手に引きたいと思っていました。
だから個々の射技について色々試行錯誤を繰り返してきたのですが、それらはどちらかといえば枝葉であって、根幹である姿勢をまず先に矯正しにかかるべきだったのかもしれません。
従来の私の姿勢はこんな感じです↓
腰は抜け、背筋は曲がり、アゴが浮いている。
日常がこうだと、当然弓を引くときもこれがベースとなるとなるわけですが、ここから「縦は天地に伸び、横は左右に自由に働かせる」ような射など… 望むべくもないのは瞭然です。
だから、弓をどう引くとか、引く時の姿勢がどうとかいう話の前に、まずは道場に入る以前の日常の姿勢をなんとかしてからにしようぜ、ってことです。弓を引いている時間よりも日常で立ったり歩いたりしている時間の方が圧倒的に長いわけですから。
また、日常での矯正をもう少し前向きに言うと、射の一部としてはなかなか矯正できていない悪癖たち(アゴ浮きとか)も、別の切り口で矯正にかかった方が、多少なり容易に組せるのではないか、というのもあります。
そして、日常でしっかり矯正するポイント意識して、実践(その状態で立つ、歩くなど)を繰り返せば、思いのほか簡単に身につけることができます。
例えば、何十年も続けてきた「腰抜け姿勢や歩き方」でも、矯正当初は当然強力な違和感があるものの、それも数日で解消し、数週間もあれば板について意識しなくてもそのようにできているようになります。
もちろん、忘れたころに、とか、何か別の要因で旧来の状態に戻っていくことはあるので、ある程度は継続的にチェックをしていく必要はあるかと思います。
でも、くどいようですが、本当に治せます。弓道の悪癖を治すよりよっぽど簡単な上に、達成感はかなりあります。
しかも、それが本業?の弓道に好影響を与える可能性も大いにあると思います。
射技向上、悪癖矯正に行き詰まりを感じた人や、元々姿勢が悪いと認識している人は、ちょっと試してみてはいかがでしょうか?
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この日のメモ [メモの活字版 (画像は最下)]
210922(後半部分)
重心(上体)が前にいくことで引く方向が前側になる
↓
引分けで会を腹に載せる。
頭も迎えに行かない。
(この重心の置き方は日常生活の立ち方・歩き方でも訓練できる)
このレイアウトを離れまでキープ
211010
「会を腹にのせる」をさらにパワーアップ
↓
「会をかかとにのせる感じで引き収める」
この感覚をつかむために繰り返し練習する。