サンカクユミ(三角弓) -考える弓道-

自分で書いた弓道練習時のメモについて語る「自己評論ブログ」です!

スポンサーリンク ⇒記事一覧

『弦枕が弦を受けている感覚』弓道練習メモ '19/12/14, 15, 16

所感・解説  [メモの引用は緑字表記]

離れの際、馬手の軌道が上向きの弧を描くような形になる、いわゆるワイパー離れについて、最近の記事で書きました。

その内容は、手先で引っ張る三角弓の引き方を直そうとする過程において、従来の感覚と新しい射形との間に生じた矛盾の結果としてワイパー離れが生まれた、というものでした。さらに、そのワイパー離れを直そうとして「ひっかく」という概念を導入したが、それが別の悪さを招くことになった、というところまでを記しました。

 

今回のメモには、ワイパー離れへのちょっとした補足があるのでこれを取り上げます。
※この記事だけ読んでもわかりにくいです。よろしければ上記リンク先の記事を先に読んでいただけますと幸いです

 

今回の補足は、弦と弦枕の関係についてです。

 

今まで(手繰り時代)は、馬手を釣り上げるような形であり、弦枕の最下点に弦が強く当たる感覚。手先に角度がついて手先と肘の方向は別
 

次に、その状態(手繰りや引き過ぎ)を是正すべく、肘や拳の位置を矯正したが、離れの導き方は変えられず、ワイパー離れとなりました。

本来なら、是正前よりも『手首の角度は減り、手先と肘の方向が近づいている』ため、『弦は弦枕全体で受けるような感覚となる』べきであり、『このまま横に飛ぶような離れを探したい

そしてこれを、『ねじきる』や『ひっかく』ように引くことで、達成しようと試みます。「ひっかく」は関連記事のごとく副作用をはらんでいるため、気をつけながら用いていかなければなりません。「ねじきる」はもう少し前の記事で詳述していましたので、ご参考ください。

なお、この「ねじきる」というのを、「ねじる+やりきる=ねじることを最後まで到達させる」という意味と、「ねじる+きる(放つ)=ねじった状態で離れを出す」という意味の二通りで使っているようです。矛盾はしないし、誤解しても大したことないのですが、言葉というのは面白いと思いました。自然発生した言葉は、その歴史的な過程において様々な不都合や変な特例をはらむものになるのでしょうけど、エスペラントみたいな後発の人工語ではそういう問題は解消されているのでしょうか。話逸れましたけど。

 

 

弦枕が弦をどのように受けているかや、その力のかかり方を意識したことは今まであまりありませんでした。しかし、会から離れへの至り方を変える場合には、それらも変わってくるはずであり、逆に言うと、うまくいったときにそれらがどのような状態や感覚であるのかをつかんでおけば、会から離れの矯正も定着させやすくなるかもしれません。

 

↓↓ 記事を投稿したらX(twitter)でお知らせしていますので、よろしければフォローお願い致します

 

 このエントリーをはてなブックマークに追加 

 

- -スポンサーリンク(楽天市場)- -

   
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

この日のメモ  [メモの活字版 (画像は最下)]

191214(メモ1つ目)

キーワード抽出

・馬手ワイパー⇒ねじきる練習

・両肩をしずめながら、両二等筋三頭筋を遠ざけて詰まらないようにする

・脳トレ

・発する…能動的にそのタイミングを決定する

・打起しは腰を起こすから始める

・日常生活 腰を起こして体を薄くするイメージ。アゴもしまる

・大三 肘頂点。肩伸ばしに必須

・引分け 両肩伸ばし。両足裏に均等に体重が乗るように

・会でふっと抜ける間がある。左も右も力を通わせ続ける

・離れ 胸の中筋から引き戸を一気に全開にする。馬手ねじきる。
    ワイパーじゃなくひっかく

 

191214(メモ2つ目)

・離れ ねじきったところから直線でひっかく

・引分け 腰おこしとアゴと肩伸ばしを供応させて一つの動きにするように訓練

・会→離れの右
肩をしずめる力→(肩を伸ばす力)→二等筋三頭筋から肘先への上向きっぽい力へつなげ、その力をそのまま手先が(上ではなく)真横に飛ぶように訓練する。
弓手が下がるのは、馬手が上に飛んでいるから。

・引分け 回転しないように

・会までに角見の力がかかるようにする
 対前矢/人差し指打撲/払い

・アゴを楔に、肩を下げ、肩根から下から上の力で能動的な釣り合いをとる。平衡感覚の改革

 

191215(メモ2つ目)

日常 腰を起こして体を薄くするイメージ。アゴもしまる

打起し 腰を起こす力で始める

大三 肘を高く。肩伸ばしに必須。

引分け まず回転しないように。アゴを楔にして、両肩を伸ばすのと腰を起こすのを協応させて行う。両足裏に均等に力が乗るように。会までに角見に力がかかるように。

会 アゴを楔に肩を下げ、肩根から肘へ(下から上へ)の力で能動的な釣り合いをとる。平衡感覚の改革。ふっと抜ける瞬間をなくす。力を続ける。

離れ 手先が上ではなく真横に飛ぶように。次頁と大きく関連⇒

 

191216(メモ3つ目)

肩を下げて肘へ上向きの力で引くことにより、弦と弦枕の関係が変わる(変える)。

 

今までは、釣り上げるような形であり、弦枕の最下点に弦が強く当たる感覚。手先に角度がついて手先と肘の方向は別。

手首の角度は減り、手先と肘の方向が近づく。弦は弦枕全体で受けるような感覚となる。このまま横に飛ぶような離れを探したい。