所感・解説 [メモの引用は緑字表記]
今回のメモでの記事の候補は、
①『三指が打起し→大三で逃げる』
②『会で数える 1,2,3,4,5からの…』
③『馬手の離れは … 癖で上方向に跳ね上げている』
①はメモ初出ではないかと思われる、手の内の三指についてなのでとても興味深いのですが、この一文しかないのでちょっときつい
②は早気との闘いシリーズ
③は引き過ぎ対策と離れの話
...
③に出てくる『ねじ切る』という言葉がおもしろそうだったので、③でいきます。
『馬手の離れは、馬手を小さくしたにもかかわらず、癖で上方向に跳ね上げている。もっと下方向にしなければならない』
これは以前にも何回か出てきたことのある内容です。
手先で手繰って引き過ぎる状態(三角弓)から、引き尺を小さくして形の上ではいい感じなったのに、離れで台無しになって矢所はバラバラ… という状況下での、推定原因と対策方針です。
↓従前
↓改善後 のはずが
どのようなことが起きているのかについては、過去記事に詳しく述べられているのでここでは割愛することにして、対策の具体的な手段として提案されている『ひねりを強めてねじ切る』について書いていきます。
ひねるのは馬手の前腕から手先にかけてです。これは一般的にも言われていると思いますし、同系のものに「下弦をとる」とかもあると思います。
ひねる方向は反時計回りなので、親指が弦に食い込む形となり、弦が弦枕からこぼれない(離れが出ない)ようになります。
しかし、「ひねり」を強めて、「切る(放つ)」というのだから、改めて考えると矛盾しているような感じがします。時計回りにひねれば弦がこぼれるので離れるのだろうが、逆にしては離れないのでは?
以下推測です。
ひねって弦枕が弦に食い込んでいく
→ 親指の根元に押し返される力が加わる
→ そこが支点になって元々の親指を伸ばす力の角度がすこし外側方向に変わる
→ 親指と中指(四つ弽だと薬指?)との摩擦が大きくなっていく
→ 摩擦が限界を超えた瞬間に親指が跳ねる
→ 弦枕から弦がこぼれる
字にすると自信が揺らぎますが、こんな感じの理解です(特に支点のくだりは怪しい)。
『ねじ切る』という表現には、その強度を強調するとともに、裏的方向の力が同時に加わってひねり飛ばすような意味合いもこもっているように感じます。
荒っぽくて美しくはないですが、離れ癖の矯正はとても難しいので、きっかけの一つとして有用ではないかと思います。
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この日のメモ [メモの活字版 (画像は最下)]
170916
三指が打起し→大三で逃げる
170917
会で数える
1,2,3,4,5からの全力で伸びて暴発。
この間、的心を意識して「絶対中るしかないロード」に矢を載せる。
そこに乗っている限り暴発しても中る。
馬手の離れは、馬手を小さくしたにもかかわらず、癖で上方向に跳ね上げている。もっと下方向にしなければならない。
方法1としては、ひねりを強めてねじ切る。