所感・解説 [メモ部分は緑字表記。画像は最下]
手の内が悪い話(時計回りにねじるように押す)は何度も出てきていますが、まだ書いていない悪い話があります。
それは、
「離れの際、弓手の人差し指の先を何かで打つ」
突き指まではいかないですが、何度も打ち続けると爪先に痛みが残るようになります。爪が長いとダメージが大きいので、こまめに切るようにしていました。
何かに当たっているのは間違いないが、いったい何に???
動画とってみてもさすがに速すぎて判別できない。
ならば、状況から推理するしかない。
容疑者① 矢
あの近辺にあるもので、当たりそうなものといったら、まず思い当たるのは矢。私の場合、会で矢が弓からはみ出る幅は短いので、物理的には不可能ではないような気がする。しかし、もし矢だったとしたら突き指どころの騒ぎじゃないだろう。一撃で廃弓レベル。状況的にあり得ないということであっけなく釈放。
容疑者② 親指
会で人差し指に力が流れず、縮こまって握るような形になっているのはわかっていた。そこに当たれそうなものと言ったら、親指か。縮こまった人差し指と親指の距離は近くなっており、離れで親指が的方向に動くときに人差し指に当たる。これで決まりだ。さっさと自白を取って事件解決だ。
・・・
一向に犯行を認めない。
確かに証拠はないが、他に疑わしいものが見当たらないし、状況証拠的にはこいつくらいしかないのだが…
実際、つい最近までこいつが犯人だと思っていました。ところが、このあと事件は急展開を迎えます。
推理は行き詰ったので、もう一度犯行の瞬間を抑えることにしました。しかし、目視はおろかカメラでも捉えられないものをどうやって??
ローテクですが妙案を思いつきました。
それは、弓手人差し指の先にぎり粉をしっかりつけて行射することです。
こうすれば、当たったものからはぎり粉が検出され、それが動かぬ証拠となる。犯人は逃走し、断崖に追い詰められ、人質をとって最後の抵抗を試みるも、人情派の刑事に諭され、涙とともに崩れ落ち…… と失礼。
実際やってみたら、狙い通り、見事に転写されました。
犯人は
弓 でした。
外竹側の握り皮と籐の境くらいにぎり粉の跡がはっきり残りました。
離れで弓が手の内の中で的方向に飛んだ時、近くにある指先に衝突しているのでしょう。
なぜこうなるのか。
指先が近くにあるから → 指が曲がっているから → 伸ばす力がかかっていないから → むしろ握っているから
これらは大した内容じゃないですが、しかし改めて考えてみると、会から右回転の力をかけながら、離れでは拳を握るような形になっており、全く押せて(伸ばせて)いなかったのだとようやく気付きました。そら中らんだろ
しかし、これを治すのは簡単ではなかろう。
一方で、もう避けて通れないのもわかっている。
ここ最近はその20年来の癖と絶賛格闘中です(感覚も矢所も大変なことになっていますが、前に進んでいる感があるのが唯一の救い)。
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この日の弓道練習メモ [メモの活字化 (画像は最下)]
160919
・点を安定させるには手の内は不可欠
しかし手の内気にすると肩が高いところについてしまう。この癖を滅ぼすこと。
⇒形はできても力が通っていない。角見から的へ抜けるような会に。
⇒手の内と肩を気にするあまり胸で受けるようになりがち。腹までもってくること。
引分けは動き始めから会に至るまで毎瞬肩が上がらないような力運びを選択肢続けるよう意識すること。