所感・解説 [メモ自体は下の緑字。画像は最下]
とにかく馬手を手先で引かないと言うことに特化して、肩を支点に巻き付けるとか、高く保つとか、意識すべきことを具体化して引いてきたはずが、パッと鏡を見ると、もとにもどっとるやん。最初にこれでいこうと決めたときには、確かに変わっていたはずだが、的とか他事とかの相手をしているといつの間にか元に戻っている。
積年の癖はそう簡単ではありません。であれば、他事にも負けない強い「道具(意識の仕方)」が必要だ。探して見つけては試す、その繰り返し。
当初は、肩でロックして馬手を弓に預けることを狙っていたが、歴戦の強力な手先は思ったようには動いてくれず、むしろ肩が支点になったことで梃(てこ)みたくさらに手先で引けるようになってしまったようだ。だから今度は、「物理的に三角にならない=手首の角度をなくす」ように引く道具を見つけて使ってみましょう、ということ。
それが「下弦(したづる)」。
弦枕の下側が弦に強く当たるように馬手を手前側にひねる(左回転)ようにすれば、手首を押さえるような形になって(極端に言えば招き猫の逆)、たぐれないようになるはず、という理屈。
さあうまくいくでしょうか。
ちなみに、「下弦を取る」という言葉、上記のように「脇正面側に捻り上げる」という意味で正しいみたいですが、「裏的方向に引き上げる」と勘違いが起きかねないのではと思いました。これだと手繰り・引き過ぎになる可能性が高い。なので、教える際には誤解なきよう注意を払う必要があるかなと思いました。
スポンサーリンク(楽天市場)
弓道練習メモ(画像は記事の下部分〔今回絵あり〕)
14.10.29
馬手は引分けはじめから、“下弦をとる”
これなら大きく引いてもうまくたためるのではないか
14.11.03
会で伸びようとして馬手先がひらくように引き過ぎになる。
◆◆絵◆◆
ひねりが効いていればゆるまないので特に伸びようとしなくていいし、下弦ひねり方向なら伸びても手先で引くようにはならない。