所感・解説 [メモ部分は緑字表記。画像は最下]
メモ冒頭の円相載せは、「打起し(または受け渡し)で膨らませた円相を、引分けで体の上に載せるように降ろしてくるイメージ」のことです。
これについては、160519メモの記事で降ろし方も含めて詳述しているのですが、今回はその補足で、円相の降ろし先について、『胸ではなく腹に載せる』としています。先の記事において円相載せを「出尻鳩胸の矯正にも効果的な道具 」であると述べましたが、それには載せ先が腹・腰・両脚などでなければなりません。
教本の足踏みと胴造りの説明である『足底を大地に踏みしめ、腰を据え、下半身を安定させ』、『両脚の上に上体を正しく安静におき…』のイメージに近いですが、円相載せは「しっかり確実に載せきる」感覚もほしいところ。その動力は縦線で強めていくことで生み出され、その結果、会で『弓矢と体との縦横十文字も正しく構成され、弓体が一体となる』。
但し、上半身が背側に逃げてしまう傾向のある人には、上記をそのまま適用してはもちろん駄目です。むしろ、胸に載せるくらいのイメージの方が矯正にはいいのかもしれない。弓道ってむずかしい。
弓道の指導は(いや弓道のみならず)、当然「ありたい形」というのがまず明確に存在する必要があるが、そこへ近づくための手段は、「現状」と「ありたい形」の位置関係によって千差万別となる。
当たり前だけど。
今回述べたような話は単純なのでどうということはないですが、複雑なものを扱うときには誤解やミスなきよう注意したい。最近は写真とか動画を手軽に撮ってその場で見られるので、「現状」と「ありたい形」の差が共有しやすくなり、伝え損ねとか理解し損ねを防ぎやすくなりましたよね。
↓↓ 記事を投稿したらtwitterでお知らせしていますので、よろしければフォローお願い致します
Follow @recroo_kyudo
スポンサーリンク(楽天市場)
この日の弓道練習メモ(画像は最下部分)
160605(右ページ)
円相載せ
は
胸ではなく腹に載せる
後は5/19のコメント参照