所感・解説 [メモの引用は緑字表記]
弽をつけることを「挿す」っていうんですね。
たぶんどこかで聞いたことはありましたが、私が弓を引いてきた環境でこれを日常的に使用するところはなかったので、私も使ってきませんでした。
今回のメモには、珍しく(初出?)弽のつけ方への言及があったので、それに関して何か書けないかと思いネットで検索していたら、「挿す」を見つけました。
やっぱりあまり使う人は少ないですかね。ここ最近聞いていない気がします。「つける」が一般的でしょうか。
で、メモの記載がどんなものかというと、
『カケのしめ方。研究する。こし?があかないように。かけひももっと下』
「弽の腰」というのは、親指の付け根から手首の方に続く少し硬くなっている部分(硬くないのもある)のこと、という認識で使っていましたが、記事を書くにあたり合っているかちょっと不安になりました。
なのでネットで検索してみましたが、うまいことヒットしなかったので、取り上げるのをやめようかとも思いましたが、最後に教本を見てみたら、下図のごとく載っていました。確かに「控え」という言い方も聞いたことがある。
この腰が、開いて隙間ができてしまう癖があります。手首を外側に曲げる力が働いてしまっていると思われます。
この癖に対して、『かけひももっと下』というのは、ぱっと聞きだと「物理的に開くことができないようにかけひもの位置を肘側にずらす」ように聞こえ、超表面的な対策に思えましたが、もしかしたら、手首を外側に曲げようとする力に対抗するために基準位置を変えた方がいいと思ったのかもしれません。ならありかも。
「挿す」や「腰」など、弓道特有の動作や道具の呼び方は、せっかく存在するのだから少なくとも知っていたいし、使っても行きたいと思っています(度を越してこだわるのはいかがなものかと思いますが)。
その呼び方があるのには背景があるはずで、使わなくなってしまうと背景も失われていくでしょう。
こういうようなことは、弓道に留まらず、いたるところで起きていると思います。
別に背景が失われたって、呼び名そのものが他の通常語に取って代わられたって、困ることなどないでしょうが、文化や歴史が失われるのは、何か惜しいというか、切ないというか。
まあこれだけ世の中が激変していく中では、そっちに着いていくのに精一杯で、そういう感情も一時的なものにしかなりえません。
いやむしろ最近は、遷ろっていく消えてのも世の理な気もしてきています。
…と妄想を展開させてしまいましたが、「弽を挿す」も「弽の腰」も私が知らないだけでまだ普通に使われているかもしれないし、いろいろと決めつけは良くないですね。失礼しました。
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この日のメモ [メモの活字版 (画像は最下)]
190407
会→離れ Ⅴ字のイメージとか。Ⅴの力で押し込む会。
会の右肘の方向:打起し大三で馬手肘頂点張る。そしてそれを引分けの起しにつなげる。
↑これたぶん正解。この弓手の使い方を研究する。
カケのしめ方。研究する。こし?があかないように。かけひももっと下。
重心前に行かないように。
会の途中でぐらついたら安定状態まで立て直す練習機会ととらえること。
会で頑張ろうとするとどうしても起こしの力が外向きの力に変わってしまう。強力な意識が必要。