所感・解説 [メモ自体は下の緑字。画像は最下]
先回記事「会は薄くする」は、肩の回転を治し、手先で引かないようにするための、引分けから会にかけての力の使い方についてでしたが、今回はその先の離れについてです。
これまでの離れと言えば、手繰った手先を起点とした所謂ワイパー離れでした(下図参照)。
↑ '16/4/3の絵
ここまで治しきっておかなければ、また「悪癖スパイラル」が発動して、引分けや会での取り組んできたこともすべて元に戻っていくのが目に見えている。
そこで今回この強敵退治に抜擢されたのは、以下の「新イメージ」です。
メモの説明では、「手先で離れを呼ぶのではなく、肘方向に伸びて、そのままの形で離れ、みたいなイメージ」。
「そのままの形で離れ」というのは、肘をたたんだ会の形そのままに、馬手が右側に飛んでいくようにしろ、ということです。
もう少し具体的?に言えば、「肘を開かずに拳(親指)を弦から引き抜く 」という感じでしょうか。
字だけだとイメージしづらいので、メモには下のような絵が描かれています。
左は会の状態で、右が上記イメージの離れです。馬手肩と肘が切れているのは「そのままの形で離れ」を表現したからでしょう。芸の細かさに感心します。
当然、実際には肘が曲がったまま離れ・残心などはありえないわけ(というかむしろ問題)ですが、この極端なイメージによって、手先で離れを呼ぶのではなくて、肘とか上腕三頭筋とか脇とか、もっと体に近いところで呼ぶようにしたい、ということだと思います。
今回のは次回の練習で試してみたくなった。いまならできるかも。
こういう発見が、自己紹介にある「私自身にとってのいいこと」なのかもしれません。5年後の自分に向けてメモを書いたということにもなる。そういうの好きなんです。
スポンサーリンク(楽天市場)
この日の弓道練習メモ(画像は記事の下部分◆◆今回絵あり◆◆)
160406
離れで弓が倒れるのは、上押しのせいではなく、馬手手先がはね上がっているからかもしれない。
よって4/3の継続。
また、会⇒離れの馬手の新イメージ案
手先で離れを呼ぶのではなく、肘方向に伸びて、そのままの形で離れ、みたいなイメージ
◆◆絵◆◆ ◆◆絵◆◆
160409
弓力を正しく受けて会を楽にするために、
・手の内をもう少し入れる
・馬手手先 ちからゼロ(ただしこれも大事)
・上押し角見をMAX伸ばして親指が曲がらないようにする