所感・解説 [メモ自体は下の緑字。画像は最下]
私の三角弓は、弓手を高いところにつけて、そこから切り下げ / 振り込んで矢を的に叩き込むみたいな弓でした。
視界で言うと、中央付近にある手の内を左下に飛ばす形になります。その左下の先に的があるわけです。何百、何千とこれを繰り返してきているので、体に染みついています。というかこれしかできない。
そんな状態から、仮に手やあごが正しい場所に置けたとする。
そのまままっすぐ押せば的があるのに、そうはできない。というか、しようともしない。
上述のごとく左下にきるのが「普通」であり、この時点ではこれが悪さをするという認識を持つことができない。
やっかいなのは、本人には離れで左下に振り込んでいるという意識はあまりなく、矢が後ろ下に飛ぶ傾向が続く中で、原因を探りに探ってようやく、こういうことかも?と。
この例はある特定の悪癖についてのものですが、一つの癖がほかの場所にも悪い影響を与えているということはざらにあると思います。
射は良くも悪くも絶妙なバランスの上に成り立っています。一つ悪いところがあれば、バランスをとるように他で悪くなっているところがあるかもしれません。治したいなら同時にやらないとだめです。バランスをとるために勝手に元に戻ってしまうからです。
しかし、対応する悪いところがすぐには見つからなかったり、1対1とも限らなかったりするので、悪癖の完治は難しいわけです。
逆に言えば、悪いところがある状態で新しいことを積み重ねても、元ある悪癖によって良さが発揮しきらないばかりか、悪癖を治そうとしたときにその上に積み重ねたものも共倒れになってしまいうる。
なので、三重十文字の崩れや視界(あご浮き)など射の根幹に関わる部分の悪さはまずしっかり直し、それから他に当たっていくのがいいと思います。
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あと、今回の記事の内容とはあまり関係ないですが、メモにある「剛弱所」は意味を間違って使っています。詳しくはこちら…
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この日の弓道練習メモ(画像は記事の下部分)
160306
あごを正しく置くと、今までの離れ方(出し方)では振り込んで後ろに飛ぶ。
会での絞り方を馬手と合わせて作り上げる。
また、あごを正しく置くと馬手が足りなくなるかも。
力の入れ具合を考える。
160310
あごの位置。
弓手剛弱所押し。
馬手肘前上方向に(肩にこぶしが乗るように)