所感・解説 [メモ自体は下の緑字。画像は最下]
今回は、先回160321の3点の教えの中で、馬手の部分の続編のような内容となっています。取り組みを継続させながら、中身を深化させつつ心身を一致させていきたい。
先回は「肘で前上に引く」という表現で、背中側に手先で引き込んでしまう癖への対抗を図りましたが、今回はもう少し具体的?に、「肘をしめ上げる」「張り上げる」 です。
肩根を沈める力の反動のようなイメージで、引分けで「(馬手)上腕三頭筋の一番肘に近い辺りの筋肉」までしっかり使って、肘を張り上げる。
この時、「上腕と前腕(つまり肘関節)は全く開く方向ではない」。
あえてこう戒めるのには理由があって、以前は、「弦枕で弦を押すことで親指が跳ねる力を強め、切るような鋭い離れを出す」というイメージから、馬手拳を体の前面(脇正面側)に張り出すようにしていました。
これだと、肩を支点に肘は背面にまわり、拳は矢筋だが前腕を開く力で際限なく引けてしまい安定しませんでした。なので、ここで訣別宣言したというわけです。
そしてメモはこう続きます。「かといって近づける力でもない(つまり絞るとは少し違う)」
開く力は使ってはならないが、前腕と上腕を近づける(閉じにいく )わけではない、と釘を刺しています。
ではどうしろと言うのかといえば、上で書いたように、「(馬手)上腕三頭筋の一番肘に近い辺りの筋肉」までしっかり使って、肘を張り上げる。
このとき、張り上げる力に「ややひねり感(外転)」をかけるようにとも言っています。こうすると拳は体に寄る形となり、上で書いたような拳を前に張り出すのとは全く逆になります。
腕全体を起こし上げるようにして体に近づけることで、会は前-後(腹-背)の厚みがなくなって薄くなる。弓矢と肩・腕が同じライン(矢筋)に乗るような感じになり、離れでブレ得る範囲が小さくなる。つまり矢所が安定して的中が高止まり?するはず、という理論。
ちなみにこれ、最近(2020年現在)思いついて試し中の内容とほとんど同じ。
まさか4年かけてまた入口に…?
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この日の弓道練習メモ(画像は記事の下部分◆◆今回絵あり◆◆)
160326
馬手肘の動くべき方向
的前で感覚作り上げる
160401
馬手の会の伸び方は、
肘をしめ上げる( 暫定かも…)
ややひねり感
上腕と前腕は全く開く方向ではない
かといって近づける力でもない(つまり絞るとは少し違う)
160403
4/1は正しい。
この力によりこの離れを撲滅する
◆◆絵◆◆
馬手の上腕三頭筋(誤記修正済み…)の一番肘に近いところで、しめ上げるというか、張り上げるというか。
この力を会の間ずっと維持し続けることが大事。
離れでもそのまま。
慣れてきたら、この感覚を弓手側と連携させるイメージに取り組む。