サンカクユミ;三角弓(弓道練習メモ集)

上達めざして練習の際に書いている備忘メモの自己評論弓道ブログです

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『早気へのアプローチ 他2篇』'15/12/19, 26 弓道練習メモ

所感・解説 [メモ部分は緑字表記。画像は最下]

今回のメモはあまり連続性がない項目が挙げられているので、いくつか取り上げて個別に説明したいと思います。

 

「円相」 

円相は「まるいかたち」という意味で、仏教用語でもあるようです。

弓道においては、教本で執弓の姿勢の手の形として登場し、また弓構えから打起しの指導の際に使われることが多いと思います。

弓手と馬手が自然な円形となるよう、内側から柔らかく張りだすようにするのを伝えるときに、「円相の張りを保つ」というように使われます。「大木を抱えるように」も似たような意味だと思いますが、円相の方は内側から外への方向性を感じます。

私の場合は斜面なので、打起しの前に弓を左に開く動作があるのですが、この時に馬手の張りが消えて直線的になり、それが引分けでの手繰りにつながるという癖があるので、円相を意識することでそれを防ぎたい、ということです。

また、現在のマイブームとして「懐(ふところ)をつぶさない」というのがあって、円相とも関連するような内容なのですが、それは5年ほど先のメモで説明することになります。記事になるのは5年よりはもう少し早いと思いますが。

 

「板をひっくり返すように」

これは打起しで使われる言葉です。手先で上げてしまったり、肩が上がってしまうのを防ぐために、弓手と馬手の間の空間を「面」と捉えて、それを奥から手前にひっくり返すようなイメージで打ち起こす、というものです。

これは正面でも斜面でも使えるイメージだと思いますが、正面で言われる「煙が立ち上るように」とは相容れないような気がします。煙の教えは高さ(垂直方向)だけのイメージですが、板の教えは奥行きと高さがあるイメージです。これらは用途(射手)によって使い分けられるべきだと思います。

 

「離れの力のレベルが低い?」

私は高校で弓道を始めて早々に早気になり、反射早気の域まで達しました。口割より前で離れるほどではなかったですが、下りたら速攻離れるまさに会ゼロ秒でした。象徴的な話として、巻き藁矢の話は以前したことがあるかと思います。

そんな状況から様々な取り組みをし、何がどう効いたのかはわからないですが、何秒かは保てるようになりました。

しかし口割りまで下りた瞬間が離れ時であることは変わりなく、それを何とか堪えている状態なので、会は当然不安定なものになります。

ここから脱却するための方法を考えるうえで、推測した原因が「筋力不足」と「離れの力のレベルが低い」の2つです。前者は字のごとくですが、後者は説明を要すると思います。

 

ざっくり言えば「やごろの認識ミス」説。

本来はまだまだ離れに至るような力のまとまりではないのに、自分で(脳が)勝手に充分であると判断してしまい、100からメモリが減っていくことに焦って会が不安定になり、離される。いやいや、あなたが100だと思っているところ、本当は50くらいですよ、という仮説。

だから維持しようとするのではなくて、会で増やさないと離れに至らないようにしたい。現状を50と認識するのが難しいなら、やごろを150とか200と思って引けば、会が変わってくるのでは? そんな思いで書いたメモだと思います。

 

多くの早気には、特効薬的な指導を発見するのはなかなか難しいかと思います。であれば、そういうものを探しに行くだけではなくて、精神面・射技面・道具など様々な観点から小改善を積み重ねていくしかない。これが今のところの結論です。

ただ、こういうところからつぶしていくべきではないか、みたいなのはあって、また早気の話題が出てきたときにでも触れられればと思います。

 

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この日の弓道練習メモ(画像は記事の下部分)

151219(左ページ)

馬手 円相 ひねり  馬手手先に来るのを撲滅

 

151226(左ページ)

・打起し

 板をひっくり返すように(ひねりとも関連)

・大三⇒引分け

 左肘が筈の意識

・会が不安定

 ①そもそも会をもつだけの力ができていないのではないか

 ②離れの力のレベルが低い?

  もっと高いところで慣れればそこに至るまで会は安定? 

 

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