地元の弓道場が6月から再開したので、朝から行ってきました。再開後初の週末なので、待ちかねた弓道家たちでごった返しているだろうと思い、3密が少し心配でした。だから、的は数本できれば御の字くらいのつもりでいました。
ところが、練習していたのは自分含め3人だけで、3時間くらい居て帰り際にやっともう1人来たくらいでした。この弓道場はとても広く、大きな試合もできるようなところなんですが、ソーシャルディスタンスどころの騒ぎではなく、当初の心配は全く外れで、的も1人5つも6つも使い放題でした(使いませんが)。
やはりまだ新型コロナの感染が心配なので手控えている人が多いのでしょう。ただ、それだけではないような気もしました。外出自粛によって、買い物など生きていくのに必須な外出を除き家から出ない生活になりました。始めはみんなそれに違和感や苦痛を感じ、早く今までの生活に戻りたい、外に出たいと思っていたが、これが長く続くにつれ、だんだんそれに慣れ、普通になってきつつあるのではないかと思います。辛いと思い続けると精神衛生/生命維持に良くないので、適応するようにできているのでしょう。
そんな中、急に再開してもいいよと言われても、すぐにはそんな気持ちになれない。自粛生活に慣れるのに時間がかかったように、元に戻るのにも一定の時間が要るのかもしれません。
多くの人はほどなく元に戻って再開していくでしょうが、おそらくそうでない人もいるのではないでしょうか。一度途切れてしまったものを元に戻すのは大変なことです。技術的にも、精神的にも。新型コロナは人々の思考や行動パターンに大きな爪痕を残し続けています。
ふと思った個人的な所感でした。