所感・解説 [メモ部分は緑字表記。画像は最下]
「弓手は開くようなイメージで」と言うのはよく言われる話ですが、
それを肩ではなく「角見で弓を押し開く」と言うのは、解釈によっては賛否あるかもしれません。今の私の感覚としては、矢筋方向へ押し込むように角見を働かせるのではなく、「親指の付け根部分で弓の外竹を手前方向に押して体の面に近づけてくる」という解釈ならいいと思います。
私の三角弓は、高校の頃は弓手も力ずくで押しにいっていたので、左肩はむしろ入り気味(脇正面側に出ている)だったはずですが、いつの頃からか逆に抜け気味な形(肩線も左回転)になっていたので、弓手を開くというのは一つの課題になっていました。
また、弓手の押し方の「起こし方向」というのは、ここでは手の内を左回転方向にすることです。これは、「離れで弓の末弭が前面(脇正面側)に倒れる=手の内が時計回り方向に傾く」という癖の修正のための意識です。この癖もこの後長く戦う相手です。具体的にはこちら。
右ページの馬手の「肘を背面につり上げるように」というのは、まさに馬手側の「三角」の元凶をつぶそう(たたもう)とする意識の表れです。「肘を体からまっすぐ遠ざける」などの正攻法の意識では、水平感覚が狂ってしまっている状態では効かない。その矯正のために、むしろ上方向に遠ざける、ということです。
上だけでなく「背面に」というのが良いか悪いかはちょっと難しいところですが、これもその射手がどんな弓を引いているかによって、指導として適切か否かが変わってくると思います。少なくとも、悪癖を矯正するための逆療法であることはしっかり伝える必要がある。
自分に対してなら好き放題できますが、人の指導はそうはいかないので慎重にやらないといけないですね。
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弓道練習メモ(画像は記事の下部分)
14.7.25
[引分け]
・弓手角見で弓を押し開く
(押し方が伏せ方向にならないように。むしろ起こし方向)
+
・上腕三頭筋(×二等筋・・・ひどい)で弓の面を体に近づける
(肩を出さない、動かさない)(肩の位置を変えない)
この2点を欠かさず意識
[会]
・縦線で狙い、伸びる
まだ感覚がつかみきれないので、特にじっくり探りながら
・弓を受けない、押し返す力は一定必要
↑弓手を長く
[馬手の引分け]
・肘を背面につり上げるように(加減は要検討)
これをやらないと、会の際少しの油断でゆるむ⇒会で焦り早気誘発の恐れ
弓手馬手共に体によれば会ががっちりする