所感・解説 [メモの引用は緑字表記]
これまでのメモ(=その時の私の弓道についての考え方)においては、腰・腹・丹田などのような胴に関する要素はあまり触れてきませんでした。
それだけに、今回メモの『体で待つ、貯めるの体とは腹』や『腰が抜けると腹は効かない』などにはレア感があり、少しずつ考え方が変わりゆく現れなのかもしれません。
さらに面白いのは、『行射中腰が抜けないように。まずは位置の問題』 からの 『今の歩き方改革と合わせて根本的に変える』です。
『歩き方改革』は、文字通りと言えば文字通りですが、「普段から腰が入っておらずやや猫背であごが浮く姿勢(下図)」であったのを、動きの中で治していこうという取り組みです。
「動きの中で」というのが結構重要だと思っていて、立っている姿勢で形を整えるだけだと、動いたときに維持できない場合があるし、止まると無意識的にできている形に戻ったりするので、崩れていることに気づけないことも多いためです。
とはいえ、動きの中で取り組んだとしてもすぐに崩れて元に戻るので、気づいては立て直し、歩き始めるときに改めて意識し、の繰り返しになります。
これは弓道をやるときに、というわけではなく、本当に日常の歩行から意識して実践していかないと変わっていきません。
そしてメモは、『腰を入れると上半身が背側へ倒れるが、上半身はやや前へ維持するようにして縦線を作る』と続きますが、補足すると、「腰が前に来た分、前後のバランスをとるために上半身は自ずと(猫背のまま)後ろの位置になろうとするが、背筋から首筋までを真上に(=感覚的にはやや前に)伸ばすような力でバランスを維持すれば、縦線の構成につながる」といったところでしょうか。
普段の姿勢から猫背だったり、腰が抜けていたり、あごが浮いていたりしているのなら、「弓を引くときだけそれが正しくなっている」なんてことはあり得ません。一方で、それらの状態は弓を引く上では重大な欠陥であって、様々な悪癖を引き起こす原因となります。
つまり、射技は根本的な部分で普段の姿勢の良し悪しに依存していると言えます。
そう考えれば、「胴造りは射場に入る時からできていなければならない」というのも自ずと納得できるし、むしろ「普段から」といった方がいいのでは?と思うくらいです。
いや...
「胴造り」は、姿勢が正しいのは当たり前であって、そこからさらに弓を引く上で必要となる構えを作りあげることであり、常にその状態でいるのは難しいくらいパワーや技術がいる状態なのかもしれない。
まだまだわかっていないことも多いのは間違いない。
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この日のメモ [メモの活字版 (画像は最下)]
180203(右ページ)
◎体で待つ、貯めるの体とは腹
の逆三角形を会で強化していく
◎腰が抜けると腹は効かない
行射中腰が抜けないように。まずは位置の問題。
⇒今の歩き方改革と合わせて根本的に変える、足踏みでチェック。
180212
◎腰を入れつつ縦を効かす
腰を入れると上半身が背側へ倒れるが、上半身はやや前へ維持するようにして縦線を作る。歩き方改革でもそうしなければならない。
この形で腹で呼吸する。可能。
離れは激烈な離れ以外禁止。しかも自分のイメージを常に越えるつもりで。
今は最大ゲージが小さい。これを練習で大きくする。
体で待って、激烈に離す。
体で点を狙い絞って激烈に離す。ふるえがくるまで待つやつとか。
点で狙い、点に離す練習。これは、常に、毎回、より精度が上がるように努める。
弱い弓での感覚を強い弓でできるように。
(点を狙い…)縦で狙う?⇒会で急にやろうとしてもできない。引分けからでないと。そして引分けで体を背中側へ逃がさない。今までよりは縦線が斜め前方の感じ。弓矢と体を一枚に(寄せる)。寄せて縦線。
180212(左ページ)
角見でまっすぐ押す
控え過ぎから入れすぎへ来れたので、正しい位置を探る。
コンパクトにする。