所感・解説 [メモの引用は緑字表記]
今回のメモも前回に引き続き、体幹で弓を引く関連になります。
悪癖である「末弭倒れ」に加え、旧来の「馬手を外側に張り出す理論」、「大学時代に流行っていた弓手内転理論の誤用(誤用が流行っていたわけではなくてね)」などは、弓矢が体から遠ざかるのを助長する引き方でした。
そこから逆に、弓矢を体に近づける方向への転換をはかりたい。
そのキーワードというかキャッチフレーズが、「起こし上げる」。
「起こし上げる」は、簡単に言えば、
・体は背筋首筋を伸ばし
・弓手は外転方向(反時計回り。弓を照らす方向)
・馬手は上腕を背中側に引き付ける(脇正面側に広がらないように)
つまり、体の前(脇正面側)に弓矢と会が落ち込まないように、支え上げるイメージです。
しかし、これに取り組んだところ、2つの問題が起きています。
①離れをどう出すかはわからん
これは仕方のないこと。変わるためには必ず越えなければならない障害です。まずは『それは矢数で探る』しかない。
②馬手こぶしの高さが高めにつく(←口割高い)
脇正面側に落ち込んで位置が下がっていた会(弓矢)を、起こした(体に寄せた)ことによって矢の高度が上がってしまいました。
当然まずは何らかの方法で下げようとしますが、何が正しいのかわからないので一朝一夕にはいきません。この日のメモでも一つ試しては翻意して、の状態です。意識をもって繰り返すしかないです。
やはり手先で何十年も引いてきたツケはかなり大きいけど、まともに向き合っていると多少なりとも見えてくるものがある気はする。
ちなみにこの先「起こし上げる」が発展して「載せる」となり(2022年くらい?)、
さらに、2023年11月29日のメモの抜粋↓
『ただただ肩の力で弓を押す… 引分けでも、会でも、離れでも… 肩で狙って肩で押す。手先は従わせるだけ… 力の拠り所がないから手先で引かざるを得なかったってことか!』
となっている。
堂々巡りと言うのか、着実な進歩と言うのか。
今回で弓道メモのNo.3ノートが終わり、次回からNo.4に入ります。
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この日のメモ [メモの活字版 (画像は最下)]
171116(右ページ)
馬手はこの力で起こし上げる
打起しでも、大三でも、引分けでも、おさめぎわも。
しかし離れをどう出すかはわからん。が、それは矢数で探る。
これをやると超うしろ矢。馬手の背面方向への力が減るからと思われる。つまり弓手も前方向にしないとつり合わんということになる。
171126(左ページ)
「起こし上げる」
”前腕から手先”にもこの力をかけると、馬手こぶしの高さが高めにつく(←口割高い)。これを無理に下げようとすると、手先引きとなり引き過ぎになる。
理想的には、手先の力が抜け前腕はコンパクトに収まってくるとよい。
つまり、全力で「起こし上げる」のは、脇から上腕、肘にかけてのみ。
うまくいくと肩が少し入るような感覚で収まってくる?
左との連携もまだこれから探っていかなくてはいかん。
↕
むしろ全力で最後まで起こし上げ切った方がコンパクトに収まるという説もあり、トライエラーが必要。←これが今の正解