所感・解説 [メモ自体は下の緑字。画像は最下]
まず'16/1/11のメモは、離れに関する新しい気づきで始まります。
三角弓の馬手は、肘を下げて手先でつまみ上げるように引っ張るので、離れは「拳の裏側方向」に飛ぶ形になります。癖弓ではありますが、離れは矢筋には飛んでいます。
三角弓を治そうとすると、肘の位置は高くなって前腕は従前より寝る形になります。しかし、離れの飛ばし方(弽から弦が外れるメカニズム)を変えられていないので、今まで通りの「拳の裏側方向」へ飛びたがってしまう。この方向はすでに矢筋ではなく、矢は筈側を持ち上げられるような形で飛ぶことになるので、下飛び多発になると思われます。
癖弓は悪い形でも悪いなりにバランスができあがっているので、一つ何かを治そうとすると連鎖的に次から次へと治していかなければならなくなる。悪癖の完治は難しいわけです。
改善の過程にあるのは間違いないのに、的中は落ちて気力がもたなくなったり、あるいは試合などが近くて見切りをつけざるを得なくなったりして、改善をあきらめてしまうパターンです。
なので、今回そうはなるまいと、対抗策としてメモで「馬手少し下目に伸びてきってもいいかも」と言っています。離れが上に飛んでしまうので、感覚よりも下目に伸びれば丁度よくなるのでは、という発想です。
が、これはまずい。三角弓に戻すのとほとんど同じです。
おそらく下飛びが多発するようになり、それに対して立てた仮説でしょうから、離れの方向を補正すれば下飛びは解消するかもしれないが、しかしそれでは志が失われてしまう…
当時もまずいと気がついたのか、次の'16/1/18のメモには「馬手肘でひねり上げる」とあります。肘をひねり上げて手首を肩の方に押さえつけることで、離れの拳が上に跳ねられないようにする、ということです。
これは先に述べた「離れの飛ばし方(弽から弦が外れるメカニズム)」を変えに行くということです。離れというのは、どのように指や弦が動いているのか自分でもはっきりとはわかっていないような代物で、これを今までとは異なるやり方にしようなどというのは、正直弓道始めからやり直すくらいのインパクトがある気がする。ちょっと言い過ぎかか。でも大変なのは確か。
簡単でないのはわかっているが、ここを突破しなければ三角弓は治らない。
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この日の弓道練習メモ(画像は記事の下部分◆◆今回絵あり◆◆)
160111(右ページ)
馬手少し下目に伸びてきってもいいかも
◆◆絵◆◆ これでの矢筋は
◆◆絵◆◆ これでは上向き
という感覚のエラーがあるかも
160118
馬手肘でひねり上げる
弓懐から準備して打起し→大三→引分け→会→離れまで、ひねり上げ続ける練習
やはり会→離れは肘を背中側に張り上げる感じか