所感・解説 [メモ自体は下の緑字。画像は最下]
肩甲骨を締める、近づけるというのは、基本的にはNGでしょうか。
それは体の中心方向に働く力であって、会で働かせるべき両肘方向の力とは反対なので、水平方向に関して言えばNGでしょう。
ただ、上下の位置関係で言えば、肩根が下がる方向の力なので、肩が上がるという症状には効果があるかもしれません。高校の頃はこの指導を結構聞きました。メモ中の「どこかで聞いたような話」というのはそういうことです。
あと、引分けは肩甲骨を近づけるように行い、会で遠ざけるように伸びていく、というような指導も聞いたことがあります。どんな人が言っていたのかはあまり覚えていませんが、割としっかりしたレベルの人だったような。
力の流れに連続性がないので良くない気がしますが、打起し、大三、引分け、会という動作はどうしたってある程度断続的なので、それ自体にことさら目くじらを立てることはできない?ような気もします。
八の字の絵(絵といっていいかも微妙だが)は今となっては解釈が困難ですが、言いたかったのは、肩甲骨を近づけようとするあまりに胸が前に突っ込んで重心も前になり、出尻鳩胸状態になりやすいということのようです。背中側にあるものを近づけるのだから、胸側が引き延ばされる形となるわけです。
ということは、この指導法は、猫背の人とか両肩が前に出てしまう人に対する逆療法として使い様があるかもしれません。
ただ、この「肩甲骨を締める」が、メモが言うように肩が詰まるという症状に使えるかどうかは… 正直やめた方が良いと今は思います。メモの「肩が詰まる」は、肩が差し込まれて高くあがる(肩をすぼめたような状態)ことを言っていて、これを下げる効果はあるかもしれません。しかし、通常「詰まる」というのは寄り過ぎている状態のことを言うと思うので、締める=寄せる=むしろ詰めているということになると思います。その状態が良いのか悪いのかは… やっぱりNGでしょうかね。
スポンサーリンク(楽天市場)
弓道練習メモ(画像は記事の下部分〔今回絵あり〕)
15.02.22つづき
まあまあと思った射でも、面を戻して鏡を見ると肩が詰まっている。肩を下げるという意識の徹底では限界があるか。
鏡を前に、肩が詰まっていない会や離れ、それに至る引分けなどを徒手していると、ある感覚
・肩甲骨が締まっている(近づいている)
これを目指して引き分けると肩が詰まらない。どこかで聞いたような話だが、
これを研究してみる。
但し、こうではなくて、こう…
◆◆絵◆◆
八の字のように締めると鳩胸になる。これがこの考えを遠ざけていた理由の一つ