所感・解説 [メモの引用は緑字表記]
教本を読む機会は正直そう頻繁にはないのですが、巻末の射法八節図解は道場に掲示されているところもあるので、ちょいちょい目にします。
特に会の図解は大学の巻藁部屋に掲示されていたので(もうずいぶんと前の話ですが)、他のと比べてもなじみがあります。
弓手脇のところの小さい斜め上の矢印は、当時上手な先輩がその重要性を熱弁していたのでよく記憶に残っていますが、ぱっと見てまず目につくのは丹田と思しき所にある赤い丸とそこから6方向に走っている矢印です。
上下に伸びる線と両足に伸びる線は何となく想像しやすい力や意識の方向ですが、両肘に伸びる線は意外と解釈が難しい気がします。
私も今までこれについてあまり考えたことはなかったですが、
例えば、
矢印の先が両肘を支えるような形で伸びていることから、「引分けでの肘は斜め下への動きではあるが、大三での肩と肘の位置関係上そうなるだけで、力の働きとしては真横であり、肩のラインより下がらないようにするために縦線で支える意識を持つ」
とか、
「丹田から天地と左右に伸長することによって生ずる斜め方向の合力」
とか。
他どんなのがありますかね?
教本の本文に言及あるのかもしれませんけど。
今回のメモにある『腹で…伸合い』『引分け腹で受けて腹で伸びる』をどういうイメージで書いたかは今となってははっきりしませんが、おそらくは… 丹田の真横が腕みたいなイメージかな(つまり赤丸から左右に水平の矢印?)。
手先で矢筋をガッチガチに作りに行く射から何とか脱却しようともがく過程で作り出した脳の矯正法か。すでに正攻法で言って聴くような状態ではないので、突拍子もないことをかまして混乱させることによって、反射運動ともいえるような染みついた習慣を崩すわずかな隙を生じさせる作戦、と推測。
『腹で伸びると離れが遠い この遠さに慣れ、活かさないといかん』というのも何となくわかる話。これを早気治療につなげたいという思いもにじむ。
ちょっと冒頭からの流れとずれてきてしまいましたが、道場でちょっと立ち止まって図解を見てみると発見があるかもしれません。矢印の線の太さや長さ、収束していくような形にもそれぞれ意味があるのでしょう。
さきほど取り上げていた斜めの矢印は、終点に近いところだけ太くなっていましたね。赤丸からの他の矢印はそうなっていないので、これにも何か意味が込められているのでしょう。
図解をネタに論議するのも面白いかもしれませんね。声のでかいやつか中るやつが勝ちそうですけど。
あと、個人的には脇の小さい矢印は馬手側にもあった方がいいと思っています(三角弓矯正の立場としては是非ほしい)。
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この日のメモ [メモの活字版 (画像は最下)]
170719(左ページ)
会に入ったら
腹で 暴発・伸合い、暴発・伸合い の無限くりかえし。
余裕があれば、ここに”ライン”も加える
暴発は体の中心から
伸び合いの方向は、弓の力をまっすぐうけてまっすぐ押し返す方向。
背中側になりがちである。
17072?(右ページ)
引分け腹で受けて(納め際注意) 腹で伸びる
弓手肩 引分けで抜けないように
腹で伸びると離れが遠い
この遠さに慣れ、活かさないといかん