所感・解説 [メモ自体は下の緑字。画像は最下]
最近のメモの流れは、
三角弓を直そうしたことによって弓手の力の流れ方が変わり、上にしか飛ばなくなった。これを何とかしたい、というもの。
手の内が効いていないのは間違いないので、弓の力が収まるような形を模索しています(というか、とりあえず上押しをかけようとしている)。
そんななかで、この日のメモには、新しい概念が登場します。
それは、「的無し的前」
ひねりも何もないですが、的をかけてない状態で射場で引くことです。
そして何のひねりもないですが、的前と巻き藁の中間という意味(効果?)があると思っています。
巻き藁のいいところは、自分の射に集中できることです。
しかし、的前と感覚が違うため、巻き藁でできることが的前ではできない、なんてことがよくあります。
この感覚の違いの要因となる、的前と巻き藁の最大の違いは、的(狙うもの)がないことですが、もう一つ大きく異なるものがあります。
それは距離感です。
射手と対象との距離は26メートルくらいの差があります。視界が大きく広がることで意識も拡散しやすくなり、集中を阻害する要素となります。
また、目の前で矢が止まる巻き藁と違い、矢を飛ばすという感覚が加わりますし、その結果を見届けなければならないというのも、射手の意識に影響を与えるでしょう。
「的無し的前」は、距離感は的前同等を維持しつつ、狙うものだけを排除した状態で引くことができます。
的があるとやりきれないことを、的前の感覚を残したまま練習したいときや、巻き藁ではできるが的前だとできないことがあるとき、その仲介役として「的無し的前」が力を発揮するかもしれません。
ただ、文化的に受け入れられない環境(道場や組織など)ももちろんあるかと思いますので、試すときにはそのあたりに問題がないか、気を配っておいた方がいいと思います。
あと、安全への注意が何といっても必要。的がないと的場に入ってしまう人がいるかもしれないので、的なし的前をやる場合でも他のレーン(正式には何て言うんですかこれ)には的はかけておき、自分以外に人がいるなら自分のやることを伝えておいた方がいいでしょう。
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この日の弓道練習メモ(画像は記事の下部分)
160219
まだ体が覚えていない(特に的前)。
一点一点確認しながら引いて、悪い癖を付けないようにすること。
上押しトライ中だが、
離れ⇒残心で手の内の形が悪い。
上押しの形がしっかり離れまで通った結果の離れにしなくてはならない。
これも的前で感覚を掴まないといけないが、思い切ってやるために的無し的前もありかも。