所感・解説 [メモの引用は緑字表記]
今回は、「馬手をかかえこむように引く」についてです。
これは、前回記事の 引き過ぎを討つ のメモから登場してきたもので、積年の悪癖「引き過ぎ」を追い詰めていく上での重要な施策の一つになります。
これからこの「かかえこむ」がどのようなものかを説明していきますが、その前にまずは辞書的な意味を見ていきます。
ネットの辞書で一番上に出てきたのは、
『物を両腕で囲むようにしてだきかかえる(出典: Oxford Languages)』
です。
今回は馬手について言っているので「両腕」ではないのですが、それ以外の意味合いに齟齬はないです。そして、このようなイメージで引けば積年の悪癖「引き過ぎ」を解消できる、ということなのですが、その辺りのつながりを下の会の図で説明します。
【射手を上から見た図】

従前は、肩を支点にして、肘は背面方向に引き込む形となり、手先は際限なく矢筋方向に引けてしまうためリミッターとして働くものがなく、釣り合うところを力の上限に求めて引き過ぎとなっていました。
このとき、馬手の腕・拳・馬手肩および矢の間の空間(上図の薄青部分)は、馬手肩に押しつぶされるように狭く曲がっています。過去の記事ではここの空間を懐を呼んだりしていました。
右のかかえこむ引き方では、肩から肘は一直線のイメージ(両腕を貫通する中筋)で引くことで、肘の方向は背面ではなくなり、手先も際限なくは伸びられないようなレイアウトになります。上腕と手先の角度や肘の開き具合(角度)は小さくなり、従前と比べると腕全体で外側から包み込むような感覚となります。それに伴い、薄青部分の空間は押しつぶされず、ゆるやかに維持されます。
なお、当然のことながら、元々上記「従前」のような引き方をしていない場合は、肘方向をさらに前面にしたりしてはいけません。変なことになります。
まあどっちにしても程度問題ではありますが。
ちなみに、脇正面側から見ると下図のようになります。
【射手を脇正面から見た図】

脇正面から見ると、馬手の腕・拳・馬手肩および矢の間の空間は、従前の方が広いのですが、やはり肩で曲げられた状態になっています。
かかえこむように引いた場合は、肩は支点でなくなって肘は水平に近づき、馬手内側の空間(薄青部分)は狭くなりながらも曲げられることはなくなります。
まとめとしては、「かかえこむように引く」は肘の方向を矯正し、手先で引けないようなレイアウトを実現するための引き方のイメージ、といったところでしょうか。
今回メモには、
『アゴ、かかえこみ、口割の位置で、引き過ぎは完全解決する』
という一文もでてきます。
・かかえこめば引き過ぎられないのは上記の通り
・アゴ締めは、水平感覚の保証(特に馬手下がりでないこと)に必須
・口割は会の高さの位置確定に必須
これらをやり切れば、確かに引き過ぎは完全解決すると思われます。
ここにきてようやくこれまでの取り組みが実を結び始めた、みたいな話は前回記事でも書きましたが、やはりそもそものベースライン=三角弓が悪すぎたというのを強く感じます。普通の射から離れすぎている。
見た目もそうだけど、力の使い方、感覚などは、見た目以上に特異なものであり、それを普通に戻すのはとんでもないパワーが要ります。
であれば、そもそもそういう悪い状態にならないこと、なりそうになっても早期に修正することがとても重要だということです。
私にそれができなかったのは、環境の悪さではなく、頑固すぎる考え方によるところが大きいですが、相変わらずそこは譲れないところでもあり... というこれは毎度の話。
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この日のメモ [メモの活字版 (画像は最下)]
240219
馬手
大分張り合いを失わずに引き過ぎない引き方ができるようになってきたが、それでもまだ大きい。
馬手は「かかえこむように引く」イメージをすべての最優先でやる。それと弓手肩(2/14)を組み合わせる
そして、会での視界と伸び方の関係は2/9のごとし。現時点では脳の指示と視界と体の配置がバラバラ
まず、的前の視界での伸び方を脳に把握させてから、まきわらで会にとりくむこと。
そうでないと、非現実的な伸び方をひたすら練習することになる。
≪重大≫
どうもまきわらでも水平感覚が間違っているようだ。面を向けた時の感覚(水平感)から矯正すること!
240221
- 前頁の視界の項 確認OK。今後必須事項として継続する。
- 弓手ぐらつく件、
会でも弓手肩で的に押し込み続ける(2/14の会版を実施する)。
これだけで解決するかわからないが、必達事項の一つであるのは間違いない。
弓手だけだと最後まで持たないので、馬手のかかえこみでの伸びと対応させて脳に教え込むこと
240227
堂々巡りだが…
2/19のアゴ(視界)と
2/21の弓手肩おしこみ馬手かかえこみを
組み合わせて体得する。
アゴが浮いていると2/21がうまくいってすら引き過ぎになる。
240229
アゴをしめる。
アゴがしまると、口の位置が下がる。
口割を合わせると、矢全体が一本分以上下がる。
これをやらないと、アゴしめの時横線が効く位置と、実際の矢や横線の位置がズレて射が整合しない。
但し、矢が下がっている状態で視界の中の弓手の高さが今まで通りにすると矢がのぼる形になり、上飛びする
その辺踏まえつつ、この新しいバランスに挑む
240302
このタイミングでいうことではないかもしれないが
引分け馬手の初動は、
肘は横(感覚的には少し上)
拳は会の位置へ一直線
上記と、アゴ、かかえこみ、口割の位置で、引き過ぎは完全解決する。
2403??
↑
打起し大三の時点で、やはり手先が強い。
これを解消すれば引分けはもっと単純なイメージでできるはず。



