所感・解説 [メモの引用は緑字表記]
今回は、『練習で疲労困憊になるのは正しくない』という気づきから始まります。
確かに矢数なんて一回の練習で多くても30も引かないのに、その割には帰り際には疲労困憊になってしまうことが多い。いくら加齢の要素があるからと言っても、それだけが原因というわけでもあるまい。ということは、考えられることとしては、「無駄に力を使っている」。それで間違いないでしょう。
いや、無駄に力を使って引くのは最近に始まったことではないのだから、やはり原因は加齢か?とも思いつつ、とにかくも先のメモに目を移します。
『今ならヘリゲルを天弓降体で実現できるはず』
ヘリゲルというのは、言うまでもなく、『日本の弓術』『弓と禅』で知られるドイツ人哲学者で弓道家のオイゲン・ヘリゲル氏のことです。私も『日本の弓術』は持っていて、何回か読んでいます。上記メモにおける「ヘリゲル」というのは、記憶に残っていた同作中の『筋肉をすっかり弛めて力を抜いて引く』『両腕が頭上に来るように高く差し上げ・・・肩の関節の高さに来るように拡げる』という記述から、引分けで力を使わずに「重力と関節だけで会に到達するという引き方」を超簡略化して表現したものです。
手先の力で引っ張りこむ弓からの脱却を目指す私にとっては、上記のような引き方はまさに理想であり、最高到達点と言ってもいいようなものです。
弓矢が体の上空(頭の上)から降りてくるイメージで引く「天弓降体」との相性も良さそうなので、これと組み合わせるというのはとてもいいアイデアだと思います。
是非やり遂げてほしいところでしたが、翌日のメモで衝撃の『完全へリゲルはとりあえず保留』。
理由は明確には記されていませんが、その直後に『貫通する中筋』とあるので、力を入れずに引くことよりも、上腕三頭筋で横一直線の力を構築することを優先したのではないかと思われます。そっちもやらないといけないことですからね。今まで手先MAXだったのから一足飛びで力を減らすのはやはり難しいでしょう。代替する力を身につける過程で、その適正量を探っていくというのが近道ではないかと思います。つまり、妥当な判断であったであろうということです。
でも、それだと冒頭の『練習で疲労困憊になるのは正しくない』の解消は当面期待できなさそうです。
仕方ないので、とりあえずはカロリー消費できるから良しくらいに考えておくことにしましょう。
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この日のメモ [メモの活字版 (画像は最下)]
230412
練習で疲労困憊になるのは正しくない
今ならヘリゲルを天弓降体で実現できるはず
230413
完全へリゲルはとりあえず保留。
・貫通する中筋
・天弓降体
・アゴ
・弓手抑えない
・弓と体と的の位置関係維持
・着弾点の揺らぎ
・中たるところで線で離す