所感・解説 [メモの引用は緑字表記]
弓手肩が抜けるのは私の昔からの癖です。
高校時代までは、肩から肘、手先にかけて全力でまっすぐ押す(弓手をつっぱる)ような射だったので、おそらく肩は抜けていなかったと思いますが、大学で「弓手肘には若干の控えを残しておかなければならない(つぱってはいけない)」という指導を受けた際に、どこの力をどう加減していいかわからず、弓手肩が抜けるような射になり、それが時間をかけて定着していきました。
そのため、この歴史的悪癖を解消するのは、早気やアゴ浮き、引き過ぎなどと同じように、私にとっての越えなければならない大きな壁の一つなのです。
今回のメモは、その「弓手肩抜ける」への対応について書かれています。
まず書かれているのは、『やはり弓手肩がはいると安定する』という気づき。
これに気づけているのであれば、あとはいかに実現するかを考えていけばいいだけですが、それでもなかなか完遂できないというのは、やはり染みついた癖からの脱却は容易ではないということでしょう。
肩を入れるという動きをそのまま実行しようとするのもありだと思いますが、まずは正攻法的にとっかかります。
その内容というのが、『引分け両肩MAX。会両肩MAX。離れ両肩MAX。とにかく切らすな』。
肩が抜ける、詰まるというのは、的/裏的方向への力が正しくかけられていないことで起きる現象なので、それらの力をかけられるようにする、ということです。
高校から大学での私の引き方は、弓や弦との接点主導で力をかけていくものだったので、体とか肩/肘の力の使い方については知識も経験も浅く、これから積み上げていかなくてはなりません。
それを実行するための「意識の仕方(案)」の一つが、『肩線で的まで飛ばす』です。
やることを極端にイメージしたものですが、やり慣れていないことへの取り組みなので、こういうのもありだと思います。
そして「両肩MAX」は、教本にもある「両腕を貫通している中筋の張合い」の意識につながったのですが、それがさらに『「両腕を貫通している中筋」を重心に落とす』という表現に発展しています。
「両腕を貫通している中筋」で張り合うのをやろうやろうとすると、私の場合、上体に力が入って前に突っ込むような形になりがちなので何か手を打ちたいのですが、チェックポイントの数を増やすと意識が分散してしまうので、うまいこと統合して一つにしたのです。
しかし、
これらの過程は、癖射なりに安定していた従来の射を止め、やったことのない新しい射を模索して探し当て、それを身につけるという棘の道のりです。
従来の射をベースに新しい射へ到達できれば一番良かったのですが、大学卒業以来今まで引いてきた中で、その線は厳しいと判断せざるを得ませんでした(むしろ遅い)。つまり、従来の射をぶっ壊して、一から?再構築することにしたのです。
とは言え、当然ながらぶっ壊すのも簡単ではないし、再構築するのも簡単ではありません。メモ時点でも上記の「判断」からそれなりの期間が経過しているはずですが、一向に光が見えません。
『手先固定をやめてから支えるものがなく苦しんできたが、これで以て解消させたい』は、そんな状況下での願望というか、心の叫びです。
当然ながら、試合でも中らないことの方が多いし、審査を受けても受かるわけもない。
高段者になりたいという思いが強力にあるわけではないのですが、なんかこれだけ停滞するとうーんって感じです。
学生の時(の中らないとき)ほどの焦りはないけれど、でも義務で弓道やっているわけじゃないし、この状態でずっと続けるなんてのはおかしな話です。
好転をどこまで待てるのか?
とか考えなくもない今日この頃。ちょっと負のオーラまとい気味。
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この日のメモ [メモの活字版 (画像は最下)]
221004
やはり弓手肩がはいると安定する。
今回はこれに賭けるか?
221006
とり弓上腕で吊る
引分け両肩MAX。会両肩MAX。離れ両肩MAX。
とにかく切らすな。
巻藁でスーパーMAX離れ何射かしてから
221007
肩MAXが右下がりにならないように
肩線で的まで飛ばす
221008
- 審査で引くときの心持ちは、うまく見せようとするよりも、何が何でも中てるの方がいいかも
- 弓懐以降の工程の完了チェックポイントを決めること
- 「両腕を貫通している中筋」を重心に落とす
- 肩線MAXをベースに肩から離れのプロセスを確立すること
- 手先固定をやめてから支えるものがなく苦しんできたが、これで以て解消させたい
221024
貫通している中筋をやろうとする際、馬手が背面方向になってしまうのを矯正せよ