所感・解説 [メモの引用は緑字表記]
懐の話です。
弓道には、「弓懐」という言葉があります。
全日本弓道連盟のホームページの弓道用語辞典にも載っており、そこでは
『「弓構え」で,矢と体との間にできる円相の空間のこと』 と記されています。
私はこれを「きゅうかい」という音で教えられましたが、上記辞典には「ゆみふところ」とありました。
今回メモの懐の話は、弓懐そのものとは少し違った話です。いや、その延長という方が正確かな。弓構えに留まらず、以降会までも含みます。
書かれているのは、
『引分けでは懐を大事にする。懐がつぶれないように』
だけです。
『引分けで… 懐がつぶれないように』と書くいうことは、普通にやるとつぶれてしまうということです。
私の場合、両肘を背面側に引きつけて引分けて、会でもその方向に伸びようとするため、懐は見事につぶれていきます。だからそうならないように、ということです。
今回のメモには、懐を活かすことの意味や、その具体的な手法については言及がありませんが、まだ研究が始まった直後の段階であり、知見が積み上げられていませんので、これは仕方のないことです。
ただ、ここのところの経緯からして、目指す姿としては、8/7のまろやかなDのような状態だと思われます。
将来のメモには、弦を外から抱え込むように、とか、包み込むようにとかいう表現が出てきて、それぞれの部位の使い方や伸びる方向にも言及が進み、少しずつ洗練されていきます。
これは、前回記事にある「両肩や両腕を貫通する中筋」とも関連の深い内容で、セットで出てくることが多い気がします。乞うご期待、です。
しかし、つぶれているかどうかにかかわらず、実際には懐に空間は存在しません。そういう対象についての関係者にしかわからない熱烈な議論と共感。実にいいと思います。
いや、一般的な「弓構えにおける弓懐」には普通に空間は存在する。会でも懐が存在するというのが一般に理解されるとは限らないのでは?
どんなもんでしょうか。今後のメモの内容次第ですかね。
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この日のメモ [メモの活字版 (画像は最下)]
200913
引分けでは懐を大事にする。懐がつぶれないように。矢束でチェック可。