サンカクユミ;三角弓(弓道練習メモ集)

上達めざして練習の際に書いている備忘メモの自己評論弓道ブログです

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『口割の概念は必要か』'15/10/11弓道練習メモ

所感・解説 [メモ自体は下の緑字。画像は最下]

今回のメモは、謎のQ&A形式です。

そこでは、これまでも何度か触れてきている「首長なで肩」問題についての問答が繰り広げられています。 

その問答の中でも言及のあるように、教本の巻末にある図解に出てくる射手は「首短いかり肩」で、私のような「首長なで肩」とは対極にある体型なので、この図を使うと言いたいことが伝わりやすいと思います。

 

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この図では、馬手肘は肩より少し下、弓手肘は肩と大体同じくらいの高さになっています。

なで肩だと、腕の始点(肩)が低くなるので、腕の形を変えないとすれば、会の位置はこれより低くなる。程度によりますが、数センチは軽く変わりうるでしょう。

首長だと、頭の位置が上がり、口の位置も上がる。これも数センチは変わりうるでしょう。

首長なで肩はこの累積のため、腕の形を変えなければ矢と口が何センチも離れてしまう。この距離をどのようにして埋めるか、ということに頭を悩ませます。

 

メモではまず、うまくいかない例として、「肩が上がった会になってしまう」と言っています。これは、口割を合わせるため会の位置を上げようして、無意識のうちにその始点である肩を上げしまっている形です。ただ、肩根は沈めたいのでこれは採用したくない。

であるならば、もう腕の形(使い方)を変えるしかない。

 

程度が軽ければ、こんなふうに合わせたい。

f:id:kasaderanohaji:20200903225504j:plain

 

それでも合わなければ、これしかない。

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実際にここまで露骨な形までにはならないかもしれないですが、首長なで肩の人が図解の馬手みたく折りたたむような腕の使い方をしていたら、口割には絶対に合いません。何を優先するかは人によって違うと思いますが、口割を守りたいならば、最終的な腕の形(会)とそこに至る動き、そして力の使い方を徹底的に探る必要があります。

 

この「首長なで肩と口割」論は弓道における一現象についての話に過ぎないですが、射手も指導者も、射を考えたり論じたりする上では、体格・骨格は避けては通れないものであるということを象徴している話でもあると思います。

 

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弓道練習メモ(画像は記事の下部分)

151011

Q1.

意識しているつもりでも、いつの間にか肩が上がった会になってしまいます。

A1.

「首が長い+会で口割より矢を下げない」ということは、肩と矢(=会で力が働く位置)が遠くならざるを得ないということである。ということは、腕(上腕)は弓道君のように肩より下方向にはなり得ないということであり、上腕・肘は肩と同じもしくはそれより高い場所で会を作る必要がある、ということである。

それはまさにソリッドDである。肩を最下点(底辺)として上方向へ両肘を伸ばす。

 

Q2.

口割を上げる(9/27の練習参照)ように意識しているのですが、どれくらいが丁度いいのかわからず、実際鼻くらい高くなってしまうこともあります。どうしたらいいでしょうか。

A2.

難しい質問ですね。

確かに力を途中で止めるというのはとても難しいです。また、これが正しいという答えも今のところ定まっていません。

左記のソリッドDは引分けの手法でありながら、力は上方向に使いなさいという矛盾をはらんだようなものです。この引き方なら、引分け⇒会で力を調節することなくフルパワーで行っても、おそらく口割が下がることはないため、迷いなく最後まで引けるのではないでしょうか。 

 

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