所感・解説 [メモ部分は緑字表記。画像は最下]
今回は、緊張についての話をします。
試合や審査で緊張する人もいれば、そうでもない人もいるかと思います。緊張する人の中には、緊張した方がいい結果が出るという人もいるでしょうが(羨ましい)、どちらかというと練習よりパフォーマンスが下がるという人の方が多いのではないでしょうか。
緊張はしようと思ってしているわけではないですが、その悪影響を少しでも軽減するために何ができるか。
方向を大別すれば、「緊張が小さくなるようにする」か「緊張しても射に影響しにくくする」。
緊張が小さくなるようにする
① 場慣れ
一番効果的なのは「場慣れ」でしょうが、すぐに実現できるものではないし、それとは別にできることを探したい。
② ルーティン
本番前に行う動作を自分の中で決めておき、毎回同じように行うことで常に同じ(高い)パフォーマンスを発揮できるというような話はメディアでもよく聞きます。
③ 緊張していることを否定しない
緊張していることに対して、その場で「こんな時に」とか「おさまれ」とか思っても埒があかない。むしろ緊張を増幅させかねないでしょう。緊張してしまったのなら、まずはそれを認めて、その上でできることとできないことを見極めて、結果を少しでも良いものにするために取れうる手段を考える方に意識を向けた方がいい気がします。
④ 場全体に意識を巡らす
緊張すると周りが見えなくなる、というのはよくある話だと思います。であれば、それを能動的に解消させることはできないか。
本番前の開会式で、または観覧席などから、「道場の大きさ」「審判席や神棚の様子」「天井の高さ」「看的表示板」「矢道の芝生」「的場の向こうに見える建物」などに能動的に視線を向けておくことで、縮こまっていた意識がほぐれて多少なりとも余裕が生まれる、かも。
緊張しても射に影響しにくくする
⑤ その射しかできないようにする
どんな状況でも同じパフォーマンスになるように練習で体に叩き込んでおく。超正攻法で、目指すべきところですが、これもすぐに実現できるものではないし、それとは別にできることを探したい。
⑥ きれいな射、かっこいい射
弓の十何キロという力に応えながら狙いを定めて矢を飛ばさなければならないので、筋肉にとってはとても大変な仕事です。だから、力がかけやすい姿勢でやってあげたい。例えば、床の荷物を持ち上げるにしても、姿勢によって必要な力が全然違うのと同じこと。緊張すると体が思うように動かなくなるので、力(筋肉)への依存度が高い射ほど影響が大きくなります。
なので、骨や関節を弓の力に応えやすいレイアウトにして、筋肉が働きやすいようにし、震えやブレを小さくする。まずは三重十文字とか五重十文字とかになると思います。
⑦ やることを明確にしておく
練習では意識しなくてもできるようになっていたことが、試合や審査では緊張でできなくなることがある。だから、「やるべきことを一つか二つ決めて、確実にやるようにしなさい」というようなことは巷でもよく言われているかと思います。
今回のメモにある、『普段慣れてきて意識しなくてもできるようになってきたとしても、いちいち一動作ずつ意識しながら行うこと。それで体にたたき込む』というのは、上記の⑤や⑦に近い内容と思います。
緊張への耐性は変化します。私は学生時代の前半は練習より試合の方がよく中りましたが、後半は逆になり、それからしばらくは低空飛行でしたが、最近はちょっとマシになってきたと思っています。
まあ弓道の場合は、緊張以外の要素も含めて、練習で中らんかったのに試合で急に8射6中くらいでて入賞したみたいなことが割と起きますから、その一発逆転感がおもしろいところでもあります。
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弓道練習メモ(画像は記事の下部分)
150813
左頁(前回の8/11メモ)非常に良い。
富士山ロク+体に寄せる ように引分けると会がびびるほど安定
但し安定が安心に変わると失敗するので気を抜かないように
また練習期間が空いたり、試合で緊張したりするとお絶対元に戻ってしまう。よって、普段慣れてきて意識しなくてもできるようになってきたとしても、いちいち一動作ずつ意識しながら行うこと。それで体にたたき込む。
これ(富士山ロク+体に寄せる)はまさに 150124のD型射形のソリッドDではないか
ソリッドDが当時うまくいかなかったのは、あごと弓手の力の流し方をコントロールできていなかったためである。
150816
首を長く。
もっと先には“縦線で狙う”があるはず。