所感・解説 [メモ部分は緑字表記。画像は最下]
前回150808での手の内に関する問題提起(=ベタで右回転)に対して、2つ言及しています。ざっくり言えば指の配置と力の使い方についてですが、手の内は今まであまり取り組んできていないので、内容は極めて浅いです。
それらは2つとも、上押しをしようとしたことによって出てきた問題への対策案です。
一つ目は、『打起し、引分けと進む中で、小指の付け根が弓に挟まって痛い。⇒手の内作るときにはじめから会の状態に近い形に逃がしておく?』。
今まではベタだったので、小指の付け根は弓(握り)から遠ざかる方向だったが、上押しに変えたことによって弓に押しつけられるようになり、挟まって痛い。だから最初から引分け完成状態の角度(上押し)で手の内作りましょう、という話。つまり、手の内を作るときからベタだったので、これも当然治すべきであり、結果的にそうしようとしているのはいいのだが、ここまできても「作り始める時点からおかしかった」いうことに明確には気付けていない様子。悪癖が常識化してしまっている。
二つ目は『親指と中指が離れる ⇒がっちり固定する意識のサークルチェンジアップ手の内?』。
これは、上押しをしようと手首の角度は変えたのだが、三指は手首に追従したものの、肝心の親指が差し込まれたまま残ってしまい離れてしまった。だから、そうならないように、親指と中指をしっかりくっつけるような意識を持つようにする、というものです。まあなくはないけど、今言うなら親指に力を通わせて差し込まれないようにするやり方を探るべきとは思うが。
ちなみに「サークルチェンジアップ」は野球の変化球の一つであるチェンジアップの握り方の一つで、親指と人差し指で輪っかを作り、その輪っかと手のひらでボールを保持して投げます(他の指は使ったり使わなかったりみたい)。
手の内は矢を飛ばす方向を決めるとともに、動力の一端でもあります。こう書いてみれば、射の優劣を分ける超重要部分の一つであることが改めてわかるのですが、にもかかわらずこれまで避けて通ってきてしまいました。よくないですね。
ここのところのメモで手の内が取り上げられているのは良いのですが、案の定というか、研究はあまり深まりません。
まあ過去に対して文句言ってもしょうがないので、今やることにしましょう。
今回のメモには手の内の他にもう一つ、いつもの肩線の高さについての話題もあります。
両肩を沈めて左右に伸びたいが、左へ力が流れないのがなぜか、というやつです。「富士山麓」という言葉がいきなり出てきましたが、これは何度か出てきている「裾野」と同じものです。これは次回以降でも出てくるので、そちらで詳しく触れていくことにします。
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弓道練習メモ(画像は記事の下部分)
150811
手の内 提案
①打起し、引分けと進む中で、小指の付け根が弓に挟まって痛い。
⇒手の内作るときにはじめから会の状態に近い形に逃がしておく?
②親指と人差し指(正:中指)が離れる
⇒がっちり固定する意識のサークルチェンジアップ手の内?
そして何より肩あがらんように+アゴ
最近の結論?
「肩を下げる」力ではもう限界か。「肩を下げる」は腕との関係でもあり、腕を下げる(引く)ときにいつの間にか肩が上がる力に変わっていることがあり、結局これが制御できなかった。そのため、今一度富士山ロク射法でやる。過去何度かこれを使ったが、うまくいかない(主に引きすぎる)のは、左側への力の流し方がよくわからなかったのと、アゴが浮いていたため、右に力が偏りがちだったためと思われる。よって改めて富士山ロク射法の完成にトライする。