所感・解説 [メモ部分は緑字表記。画像は最下]
弓手の力の流れは一直線ではないかもという話は以前にもしたことがあります。
その際、力は「沈めた肩から脇、上腕三頭筋、肘と伝わって手の内で矢筋に乗せるようにする」という案を書きました。これは今回のメモにある「うねるような力」と同じイメージだと思います。
実は、一般的な教えでさらにうねるものがあります。それは上述のうねりに加え、「肘を内転させる」というものです。
肘の内転とは、肘の外側が上、内側が下を向く方向に絞る感じで、射手から見れば時計回りの回転をかけることです(外転はこの逆)。ただ肘を内転させるだけだと、手先にも同じ回転がかかって親指側が下がる形となり、離れで弓の軸が傾いて、末弭が脇正面側に倒れる残心になります。なので、前腕から手の内は逆に外転方向の、弓を起こすような力をかけるようにします。
言葉で表現するとギザギザにしか思えない力の使い方ですが、人体は多くの筋肉と骨で複雑に構成されているため、直線的に押すよりむしろしなやかに無理なく弓力に応えることができる。これにより、余力を持って会を深めることができ、離れを力の最高点で迎えることができる、という教えです。
私はどうしても一直線に力を使いたくなるのですが、そうすると、力を矢筋と平行に働かせることになり、効率を求めてか無意識に肩が矢に近づいてきてしまう=上がるようになりがちです。
腕や肩と矢が同じ高さでない以上、もっと複雑に力を使わなければだめなことは何となくわかっていますが、まだまだ途上です。首長なで肩の場合、肩と矢の間隔が人よりも広いので、ひょっとしたら一直線に力を使うことの弊害がより大きいのかもしれません。なおさら真剣に取り組む必要があります。
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弓道練習メモ(画像は記事の下部分〔今回絵あり〕)
150524(前ページからのつづき)
弓手肩が上がる。
会の後半で弓を押すとき、下の力だけでは足らず、無意識に上の力を使っており、結果肩が上がる。
これを下の力だけでやろうとすると、弓(前腕・拳)が下がってこない。
この件はまた次回以降へ。
案としては、
◆◆絵◆◆
うねるような力
弓手下筋から手の内の上押しにつながるという意味不明な流れ。