所感・解説 [メモ自体は下の緑字。画像は最下]
前回・前々回と、引き過ぎ対策のために馬手肩を高い位置で支点にして、腕を巻き付けるようする引き方について述べてきましたが、今回のメモはそれによって起きた(副)作用についての話です。
ざっくり言えば、「馬手を肩ごと高くするようにしたことによって、弓手まで高くなるようになってしまった、だからそうならないようにこんなふうに意識していきましょう」というもの。
馬手を変えたことによって弓手も変わった。実際そうだったんだと思います。三角弓を長年引いてきたことで、「馬手よりも弓手の方が相対的に高い」というバランスが体に染みついてしまっていたため(引いている本人は水平の感覚なのだが)、馬手を高い位置に変えたら、無意識のうちにバランスが維持されて弓手をさらに高く納めるようになっていた、という推察です。
このように、ある部分を治したら他の部分が意図しない形に変わってしまった、ということは往々にしてありますよね。逆に、ある部分を修正してそれ自体はうまくいっているのに、他とのバランスが崩れた結果矢所が荒れたりして、修正したことが間違っていたと誤判断してしまうこともある。つまり変えたことが問題だったのではなく、他も一緒に変えなかったことが問題だった、というケース。だから指導する側も射手自身も、変える部分だけではなく射全体をみて冷静に判断をしなければならない。
これも言うは易しですが、当事者になると簡単ではない。「こう変えるとああなるはずが、結果そうならなかった」場合、イラつきや焦りが先行して自分を見失いがちです。でも最近は年のせいか、頭に血が上りながらもちょっと第三者的に原因を探り始められる自分も現れてきたように思います。
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弓道練習メモ(画像は記事の下部分〔今回絵あり〕)
14.10.22(左ページ)
引分けからの会の弓手(肩から)のイメージ=自分の感覚が高いところにおさまるようになっている。だから、今まで大三でやってきたように左肩の位置を下げる。そういうイメージを持つ。
◆◆絵◆◆
やはり引分け後半から意識が必要。
それにこれまでやってきた馬手と完全に連結するように慣れる(工夫する)。つまり高い馬手と低い弓手に慣れる。